Amazonでは2,000円台で購入できる中華メーカーのチェーンスパイクが販売されています。
登山メーカーが販売するチェーンスパイクは5,000円～10,000円するため、こんなに安くて登山で使用できるのかと思ってしまいます。
私たちは激安チェーンスパイクを購入して2シーズン使用してみました。
この記事では、激安中華メーカーのチェーンスパイクが登山で使えるのか、実際使ってみた使用感について紹介します。
中華チェーンスパイクは登山で使えるのか
しっかりしたグリップで滑りにくい
安すぎて、チェーンスパイクとしての機能が果たせないのではないかと心配になりますが、実際に使ってみて十分なグリップ力がありました。
中華メーカーのチェーンスパイクは爪が多く、19本爪の商品が多いです。踵からつま先までバランス良く爪が配置されていて、登りではつま先の爪で踏ん張りが効いて、下りでは踵の爪が滑り止めになってくれます。
地面が凍っているような斜面の登りで使用してみましたが、普通の地面のようにスイスイ歩くことができました。初めて使用した時は、全く滑らなくて驚きました。
凍結している箇所がわずかだったためチェーンスパイクを使用せずに慎重に歩いていましたが、面倒がらずに早く装着すればよかったと思いました。
溶け初めの雪の上を歩くと、チェーンスパイクに雪がくっついて雪団子になってしまいます。ただし、他のメーカーでも同じ現象に陥るため、中華メーカーのチェーンスパイクに限ったことではありません。
耐久性もある
2シーズン使用していますが、壊れておらず、安価ですがある程度の耐久性もあるようです。
商品のレビューではチェーンが外れたという記載も見かけますが、いまのところ私たちのチェーンスパイクでは発生していません。
一部のチェーンの隙間が大きいところはありますが、チェーンが外れるほどではありません。
ペンチで隙間を閉じてみようとしても固くてできませんでした。
通常の歩行において、簡単につなぎ目が開くようなことはなさそうです。
チェーンスパイクで行く山は一面の雪ではなく、どちらかというと雪や氷と、一部溶けて地面が露出している山が多いです。露出した岩の上を歩く場面も多くありましたが、爪の摩耗や変形は見られません。
ラバー部分は装着時に、毎回両手でかなりの力で引っ張りますが亀裂は発生していません。
重量もそこまで感じない
私たちが購入したMサイズのチェーンスパイクは両足で367gあります。
登山メーカーの発売するチェーンスパイクでも大体300～400gあります。
装着すると少し重さを感じますが、気になるほどではないです。
そもそもハイカットの登山靴が重く、通常の地面と比べて雪面は歩きにくいので、片足180g程度の増量は誤差だと感じます。
着脱も簡単
慣れてしまえば、立ったまま装着可能です。
24cmの登山靴を履いていて、23cm～25cm対応のMサイズを使用しています。
装着時に結構引っ張らないといけないので、女性の私には硬く感じますが、ぴったりなので外れる心配がないです。
ラバーに前後が記されていて、チェーンが絡まることもなく、つま先に引っかけて簡単に着脱できます。
着脱を繰り返すような登山道でも手間になりません。
品質のばらつきに注意
商品のレビューでは、チェーンが切れたといったレビューを見かけることがありますが、私たちは2シーズン壊れることなく使用できています。
たしかに、私たちが購入した中華メーカーのチェーンスパイクでも、2セット購入すると、チェーンの隙間が大きいものがあり、品質のバラつきが大きいです。
商品受け取り後には初期不良がないか、使用前には劣化や不具合がないかを確認する必要があります。
トラブルなく使用できる商品がほとんどですが、不良品の場合は早めにメーカーへ問い合わせて対応してもらいましょう。品質より数を重視する中華メーカーはトラブル対応が迅速なことが多いです。
こういった対応を避けたい場合は、モンベルなどの登山メーカーのものをお勧めします。
まとめ
中華メーカーのチェーンスパイクは安いですが、実際に2シーズン使用してみて、爪の本数が多くグリップ力に優れ、耐久性もあり、登山でも十分に使えることが分かりました。
デメリットは、商品によって品質にバラつきがあり、初期不良品に当たってしまう可能性があることです。商品受け取り時や、使用前にはきちんと確認することが必要です。
値段や聞いたことのないメーカー名がどうしても不安に思ってしまう人、多少値段が高くても安心や信頼性を求める場合は登山メーカーのチェーンスパイクを購入することをおすすめします。
個人的には、チェーンスパイクは消耗品の類なので、中華メーカーを壊れるまで使用して壊れたら買い替えるという使い方もありだと考えています。
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