登山で使用するトレッキングポールは、特定の山域では登山道へのダメージを防ぐため、先端にラバーキャップを使うことが求められています。
交換用のキャップが販売されていますが、メーカー純正のキャップは意外と高価です。Amazonでは複数個入って激安なキャップもありますが、あまりにも安いので品質が心配になります。
この記事では、複数の激安ラバーキャップを購入してきた私が、純正以外の激安ラバーキャップが登山で使えるかをレビューします。また、私のオススメのキャップを紹介します。
激安ラバーキャップは使えるのか
結論からいうと、激安ラバーキャップでも実用可能です。
実際に使ってみた感想をご紹介します。
正直耐久性は高くない
登山メーカーが販売する純正のキャップと比較すると、耐久性は高くありません。
冬を除く3シーズンで2~3回/月の頻度で登山に行って、激安キャップは1年で2セット消耗しました。ブラックダイアモンドの純正キャップは同じ頻度で2年くらい使えたので、比較すると1/3から1/4程度の耐久性です。
激安キャップは金属のワッシャーが内部に入っていて耐久性が高いことをアピールしていますが、実際に使い続けると、ワッシャーの中心の穴部分を突き抜けていくのでほとんど効果はありません。
安くて大容量なので、摩耗したらこまめに交換して使うことになります。
激安キャップは純正キャップの20分の1程度の値段なので、耐久性が低いことで小まめに交換しても、激安キャップの方が安上がりです。摩耗だけでなく、紛失の可能性もあるので、激安キャップの方が気持ち的にも楽です。
滑り止め効果はほどほど
触ってみると、純正キャップとは違う素材感で、激安キャップのほうがつるっとした素材です。
滑り止めとしての効果はほどほどです。
乾いた場所では、ほとんど違いを感じられませんでした。
濡れた岩場のような場所だと、激安キャップの方が若干滑りやすいかもという気がします。
滑りそうな場所では、強くトレッキングポールを突くことはないと思うので、激安キャップだからといって心配するほどではありません。
フィットしていて外れにくい
新品状態で装着するときの硬さは、純正の方が摩擦を感じますが、激安キャップでもちゃんとフィットします。
私は何年も使用していますが、ほとんど外れたことはありません。何度か岩場や泥濘で「これは外れるな」とわかるような場面で外れましたが、純正キャップでも同じように外れたと思います。
前述した耐久性の低さに起因して、使用していくとどんどん突き刺さっていくので、フィット感が向上していきます。
一度も外さずに最後まで消耗して交換するときは、逆に外れなくて難儀します。
私のおすすめラバーキャップ
私のおすすめは地面と接する部分が円形の滑り止めとなっているタイプです。
Amazonなどで購入できる激安キャップで一番オーソドックスなものです。いろんな名前のメーカーから同じ形のものが発売されおり、複数メーカーから購入してみましたが、すべて同じものでした。
数量や商品到着までの時間で決めてしまっていいと思います。
滑り止めが別形状(切り込みが入ったデザインやメロンパンのような形状など)のキャップも使ってみたいと思っていましたが、耐久性が低いといったレビューが目立っていたります。今のキャップで十分満足しているので、同じものを使い続けていくつもりです。
まとめ
激安ラバーキャップでも十分に登山で使えます。
フィット感や突いたときの滑りやすさに関しては、それほど違いを感じられませんでした。
耐久性は純正キャップに劣るものの、価格が圧倒的に安いので、消耗してきたときに気兼ねなく交換して使うのがオススメです。こまめに交換しても純正キャップより安価です。
激安キャップは数の多い/少ないに関わらず安いので、少し多めの物を友達と一緒に購入して分けるのもオススメです。
大陸からの発送で時間がかかる可能性もあるので、購入する場合は注意してください。
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