ベアフットシューズは足本来の機能を活かし、足の強化や柔軟性の向上が期待できます。
私はベアフットランニングに興味をもち、ゼロシューズというサンダルでランニングをしています。
ランニングだけでなく、普段からベアフット感覚でいたいと考え、手にしたのがVivobarefoot(ビボベアフット)の「Primus Lite III(プライマスライトIII)」。
この記事では、Vivobarefoot「プライマスライトIII」を実際に様々なシチュエーションで履いてみたレビュー、耐久性やサイズ感などを紹介します。
「プライマスライトIII」を選んだ理由
普段、私はゼロシューズという底がペラペラなサンダルでランニングをしています。
クッションがないため、走り方を試行錯誤する必要があり、それが筋力アップや様々な箇所の痛みという形で現れることに面白みを感じ、ランニングが苦手な私でも継続できています。
せっかくのベアフット感覚、ランニング以外の日常生活でも取り入れたいとシューズを探し始めました。
ミニマリスト思考から、1足で様々な場面(通勤、休日のお出掛け、ランニング、簡単な登山)で使用したいと考え、「プライマスライトIII」を選びました。
「プライマスライトIII」について
こんなシューズ
Vivobarefootは、イギリスのベアフットシューズに特化したブランドです。
プライマスライトIIIは、ランニングやウォーキング等の日常生活に適したシューズです。
ソールはわずか4mmで、ソール以外の部分もミニマルなデザインとなっていて柔らかいため、初めて履いた時から足に馴染みやすいです。
サイズ感について
公式サイトでは、「2022年12月よりサイズ表が刷新され、足の実測値に近いサイズを選ぶ」と記載されています。
足先にスペースを開けて履くシューズなので、甲でフィットさせる必要があります。私のように扁平足で甲が低い場合、しっかり紐が締められるか注意が必要です。
特に、インソール抜くとインソール分の空間ができるので、試着のときはインソールを外してもフィットするか確認すると良いと思います。また、靴下の厚みでも印象が変わります。
ソールの薄さから、思っていたのと違うという場合もあるので、可能なら実店舗で試着してからの購入がオススメです。
実店舗がそれほど多くないため、オンラインで購入する場合には、初回のサイズ交換が無料の公式サイトで購入がよいでしょう。
グリップ力、耐久性について
購入しておおよそ4か月、外に出るときは大体履いてきました。
普段の生活で訪れる場所でのグリップ力は十分です。雨の日の濡れたマンホールの上でも心配ありません。
耐久性に関しては、私の場合は舗装路を歩くことが多いのもありますが、4か月で踵部分のソールが減ってきているようです。
他のレビューでもソールが減りやすいとあったため、Vivobarefootのシューズ全体に言えることなのかもしれません。
決して安くないシューズなので、長く履けることを期待しつつ、穴が空くまで経過を見ていきたいと思います。
「プライマスライトIII」を履いて生じた変化
足に意識を向けるようになった
Vivobarefootのシューズを履いて、誰もが驚くのが靴底の薄さです。
舗装路でも、横断歩道の白線とそうでないところの境目に足を掛けると、白線の厚みを感じられるくらいの薄さ。点字ブロックを勢いよく踏むと、なかなか強めの痛みを感じます。
ここに足を置いたらどんな感覚だろうと考えながら歩いたり、足を効率よく前に出すために、足裏の重心移動を変えてみたりと、足に意識を向けられるようになりました。
これまで、スニーカーや革靴を履いていた時には、ほとんど足に意識を向けることはありませんでしたが、このシューズを履くようになって毎日の通勤路も楽しく歩けるようになりました。
バランスを取るのが上手くなった
少しアバウトな表現ですが、身体のバランスをうまくとれるようになりました。
日常的にベアフットシューズを履くことで脚自体が鍛えられているだけでなく、身体にとって自然な姿勢が身に付き、下半身全体でバランスが取れているような感覚があります。
これまで電車に立って乗っているとき、大きく揺られるとバランスを崩すことが多く、つり革が必須でした(周囲の人より踏ん張れていなかった)。
最近は自分でもびっくりするくらい、足や腰でうまくバランスをとり踏ん張れるようになりました。
シューズとしても、足先のスペースが広く足の指を広げて使え、靴底がフラットなことで踵から指先まで足全体で接地できるため、バランスが取りやすいです。スニーカーや革靴は靴底がロッカー形状なので、どうしても足指が浮いてしまうように感じます。
「プライマスライトIII」でランニングをしてみて
脚への衝撃が強い
普段の生活の時とは異なり、ランニングでは足裏への衝撃をダイレクトに強く感じます。
私が普段ランニングで使用しているゼロシューズのZトレックの感覚と大体同じですが、脚への衝撃(負荷)が強いため、自然と脚に優しい走り方が身についていきます。
Vivobarefootのシューズはインソールを抜いても履くことができます。
ペラペラなインソールですが、抜くと結構な違いを感じます。その日の気分や調子に合わせてインソール有無を変えることで、1足で2足分楽しめるのが気に入っています。
指先がフリーになる
ベアフットランニングでは、足先で着地するフォアフットで走ります。
プライマスライトは、足の甲で靴を固定し、足先のスペースが広いため、指を自由に使えます。
ランニングシューズを履いていた時、指まで意識して走ることはほとんどありませんでしたが、足指を使うことで身体のブレが少なくなっています。
この身体のブレの抑えることが長距離での疲労の軽減につながるため、ベアフットランニングが長距離に向いていると言われるのでしょう。
私は何十キロも走る域に達していませんが、短い距離でも以前より疲労が軽減されているのを実感しています。
「プライマスライトIII」で登山をしてみて
結論から言うと、山には他のアウトドア用のモデルが適しているでしょう。
滑りそうなところは大体滑る
濡れた木の根、泥っぽい傾斜地など滑りそうなところは、気をつけないと大体滑ります。
もともとはトレイル向けではなく、靴底がフラットなので仕方がないでしょう。
それほど傾斜がないところであれば、普通に歩けます。
舗装路とは違って、一歩ごとに足裏から様々な感覚が入ってくるのがとても面白いです。
公園やきれいに整備されたハイキングコースでは問題ありませんが、山での使用を想定するなら、素直に他のトレイル向けモデルを選んだほうが幸せになれると思います。
小石などが入ってくる
歩いていると小石や小枝などが、靴に入ってきます。
これは、ローカットなことに起因するのではなく、履き口の素材が薄く、外側に広がっているためではないかと考えています。
同じローカットですが、プライマストレイルは履き口が厚みのある素材なので、この点は軽減されると思います。
また、後述するように靴の中で足が動く感覚があり、履き口に隙間ができているのかもしれません。
靴の中で足が動きやすい
普段履いているときやランニングでは感じませんが、山では靴の中で足全体が動きやすいです。
ゆとりのある足先のスペースやフラットなインソールにより、下りでは足が前にずれやすいようです。
ヒールカップもシンプルなので、登りでは踵が抜けやすいように感じました。
今後山にプライマスライトを履いていくことはほとんどないと思いますが、もし機会があれば滑り止め効果のある靴下に変えてみたいです。
まとめ
Vivobarefoot(ビボベアフット)の「Primus Lite III(プライマスライトIII)」を紹介しました。
足の自然な動きを妨げられず、本当に気持ちよく歩けるため、ほとんど他のシューズを履くことがなくなりました。
唯一、山には向かないと思いますので、山でもしっかり使いたいという方はアウトドア用のモデルをお勧めします。
プライマスライトIIIを履き始めて、見た目上の足の変化はありませんが、身体のバランスを取りやすくなったりと少しずつ良い変化が生じています。
今後もこのシューズを履き続けて、足を鍛えていきたいと思います。
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