我が子が生後3か月のときに約800km、12時間かけて広島まで車で帰省しました。
初めての子ども、まだ0歳の乳児を連れて車で長距離移動をするのはさすがに「上手く行くのか?」と緊張しましたが、夫婦で相談した結果、赤ちゃんが寝ていて渋滞のない夜中のうちに走行することを決めました。
結果的に成功し、実家の家族にもとても喜んでもらい、私たちも時間に縛られない自由な旅ができたので満足しています。
この記事では、赤ちゃんと一緒に車で長距離移動を行ったときの実際の準備や様子について紹介します。
車で移動しようと思った理由
実家への交通手段としては、飛行機や新幹線などの公共交通機関を選択することも可能ですが、あえて12時間もかかる車で移動した理由は主に3つあります。
新幹線や飛行機の利用でも6時間かかる
800km先の実家へは、自宅を出てからバスや電車で移動し、飛行機または新幹線で寄り道せずに帰った場合でも約6時間かかります。
昼間の移動になるため、赤ちゃんは起きている間ずっと抱っこかベビーカーに乗りっぱなし。時々体勢を変えてあげたり遊んだり、休憩が必要です。
食事や休憩、授乳などを考えるとさらに2~3時間かかる可能性があり、一息つける場所もなく8時間近くの移動(外出)は親が限界だと感じました。
実家での移動手段がない
実家では出かけるために車が必要ですが、実家にある車は両親が日常的に使用していたり、チャイルドシートがないという問題がありました。
せっかく実家に1週間帰っても家から出られないのではつまらないので、移動手段として車が必要でした。
帰省が年末年始
生後3か月の帰省は、年末年始だったので新幹線や飛行機はチケットを予約しなければいけません。
しかし、夫の仕事納めがいつになるのかギリギリまではっきりせず、なかなか計画が立てられない状況。
予約やキャンセルの手間がなく、自由な日程で出発でき、混雑回避も可能な車での移動が選択肢となりました。
事前準備
スムーズに辿り着くために、ある程度は事前に下調べしていました。
サービスエリアのベビールームを調べておく
ありがたいことに、NEXCO中日本はきれいなベビールームがあるサービスエリアが豊富でした。
夜間なので基本的には車内で赤ちゃんのお世話をする予定でしたが、利用したいと思ったときに慌てないために予め情報を確認しておきました。
新東名高速はこれまで何度も通ったことがありますが、夫婦2人のときはベビールームを探したことなんてなかったので新しい発見でした。
大体の休憩ポイントになりそうな地点に、google mapでピンを打っておくと便利です。
仮眠する場所
ほぼ夜通し運転しなければいけないため仮眠が必要です。
赤ちゃんもずっとチャイルドシートでは疲れてしまうので、仮眠時に下ろして平らな場所で寝かせてあげる予定としました。
真冬だったため、夜の気温が0℃前後。エンジンを切った車内は30分もすればかなり冷えてきます。
少しでも寒さを凌ぐために、平地や標高が低い場所に位置するサービスエリアに目星をつけておきました。
赤ちゃんの体内時計ができているか確認
長距離移動でも夜はいつものように寝てほしいので、夜寝が体内時計によるものなのか検証しました。
生後2~3か月頃になると生活リズムが整ってくると一般的に言われていますが、お風呂→授乳などのルーティンで寝る時間を理解しているのか、体内時計ができていて19時に寝るのかわかりませんでした。
帰省前にお風呂の時間を変えてみたり、いつもと違う部屋で寝てみたりしましたが、大体19時~20時の間には寝てくれるということがわかり、体内時計ができていると判断できました。
交通情報
当たり前かもしれませんが、交通情報を確認しておくことは重要です。
主要道路が何日も閉鎖することはあまりないですが、夜間は特に大幅リニューアル通行止めなどの場合があるのでチェックしておきました。
また、気象情報も重要です。
出発前日は珍しく太平洋側でも大雪で新東名、山陽道の一部で通行止めがあり、冬タイヤ装着必須という状況でした。
当日出発までの作戦会議
夜間の間になるべく遠くまで行けるよう、出発前に仮眠をとる必要がありました。
どっちがどの時間に寝るか、赤ちゃんと遊ぶかを相談し、出発時間から逆算してその日の計画を立てておきました。
持ち物
長距離移動時、車内で使った持ち物です。
- おむつポーチ(オムツ4~5枚、おしりふき、臭わない袋、おむつ替えシート)
- ベッドインべッド(常に荷室に設置)
- ブランケット
- スリーパー(寝るとき用)
- LEDライト(授乳ライトとして使用)
- 温湿度計
- クッション(授乳時活躍!)
- シェード
- おもちゃ
- ミルク用品、保温水筒に入れたお湯(念のため)
帰省のため、おむつとおしりふきは1パック持っていましたが、夜間に使う分だけは別にして、おむつポーチに入れていました。
車内の寝床として使用しているのは、自宅でも使用しているネオママイズムのベッドインベッドです。狭い車内でも赤ちゃんのスペースを確保でき、潰す心配せずに安心して仮眠ができました。
実家や温泉宿でも寝床として使うことができ、赤ちゃんもいつもと同じベッドで安心できたかなと思います。
ネオママイズムのベッドインベッドのレビューは下記の記事に記載しています。
車内ではおむつ替えシートが優秀でした。なくても良いベビーグッズだと思っていましたが、ギフトでいただき、今日まで何度も使用しました。
拭いたり洗ったりして使えるのでゴミが出ず、エコなのが嬉しいです。
長距離移動で持っていて良かったグッズについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
出発から到着までのスケジュール
私たちは1度に2~3時間の運転が可能です。赤ちゃんの授乳が大体3~4時間毎にあるため、3時間を目安に休憩をとるようにしていました。
泣き出して完全に覚醒しないよう、寝ている間にチャイルドシートから降ろして授乳作戦が功を奏しました。
- 20:00自宅出発
事前にガソリン満タン、空気圧もチェックしておきました
- 23:30SAで休憩
おむつ替え+授乳
30分仮眠 - 0:30SA出発
- 3:30SAで休憩
おむつ替え+授乳
1時間半仮眠 - 5:30SA出発
- 10:00実家到着
休憩はおむつ替え+授乳で20分、仮眠と合わせて1時間~2時間休憩していました。
12月はエンジンを切ると車内の気温は一桁台となり、かなり寒いです。赤ちゃんのことを考えると2時間くらいの休憩が限度でした。(親も心配で長く眠れません!)
ベッドにはフリースのスリーパーを準備しておき、寝るときは着せ、フリース素材のブランケットをかけていました。
車内のレイアウト
荷物は最小にし、助手席に置いています。赤ちゃんのお世話に必要な物は、チャイルドシートの足元に置いてすぐ使えるようにしました。
走行中も荷室はベッドのみで、座席を倒したらすぐ寝れるようにしていました。
狭い車内でお見苦しいですが、実際の写真はこんな感じです。
チャイルドシートがついていない側の後部座席を倒して、私と夫が互い違いに寝ています。
ベッドインベッドの足元には、オムツポーチとLEDライトを常備しています。
車内は温湿度計を吊るし、寒い時期は特に気を遣って確認していました。この温湿度計は、ボタン1つでバックライトがつくので、暗い夜でも見やすく便利です。
移動中、到着後の赤ちゃんの様子
いつもと変わりありませんでした!
特に機嫌が悪いこともなく、到着後の夜泣きもなく、家族の中で誰よりも元気だったと思います(笑)
出発時はいつもと同じように、お風呂→授乳→ベッドで一度寝かせてから車に乗せました。
乗せるときに起こしてしまいましたが、車が走り出したら自然と寝て、夜間もいつも通りの授乳時間でした。
疲れたかなと心配しましたが、赤ちゃんのパワーってすごい・・・父母は交代で昼寝しました。
まとめ
赤ちゃんが生後3か月のときに車で長距離移動をしたときのレポートでした。
初めてのことで、こんなに長い時間チャイルドシートに乗せていいの?チャイルドシートで固定されたまま寝たら疲れるんじゃない?と心配でしたが、誰より元気な我が子をみて安心しました。
逞しく育っている様子が見れて、親としてもまた1レベル経験値が上がったように思います。
赤ちゃんによって個性があり、一概に何か月なら大丈夫とは言えないですが、こういう例もあるんだなという参考になれば嬉しいです。
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