キャンプにハマると次々に欲しいキャンプ道具が出てきます。キャンプ場で他のキャンパーの持ち物を見てポチッてしまうなんてことも。
私たちは、段々と増えていくキャンプ道具によって、キャンプの準備や片付けが面倒になり、一時期の足が遠ざかってしまいました。
この記事では、私たちが実践したキャンプの荷物を少なくするポイント9つを紹介します。
ギアの規格を統一する
燃料を揃える
キャンプで使用する火器(バーナー、ストーブ、ランタンなど)は、可能な限り燃料を統一してみましょう。
キャンプで一般的な燃料はガス(OD缶/CB缶)・ホワイトガソリン・灯油といった種類がありますが、ガス(CB缶)に揃えるのがオススメです。
ガス(CB缶)は、「コンビニやスーパーでも入手できる」「安い」「保管が容易で長期保管が可能」というメリットがあり、いつでもどこでも使用しやすい点がメリットです。
私たちがキャンプを始めたときは、親から譲り受けたホワイトガソリンのツーバーナーや、OD缶のランタンなど燃料が統一されていないことで、荷物が多くなっていました。
現在は、バーナー・トーチをガス(CB缶)に統一し、ランタンはLEDを使っています。
電池・充電器の規格を揃える
LEDランタンやポータブル扇風機、電気カイロ・湯たんぽなど電子機器は可能なら充電式を選び、充電ケーブルの規格を揃えると物がグッと減ります。
私たちはキャンプギアに限らず、家中のほとんどの機器をUSB Type-Cで統一しています。スマートフォンもandroidで、キャンプにもType-Cケーブルを1本持って行けばよいので準備が楽です。
Apple製品で使われるLightningやmicro USBなどは変換アダプターを利用するのもオススメです。
独自規格の製品だけは、どれだけ製品が魅力的でも避けています。
小型のランタンでLedlenserが欲しいのですが、独自規格なので買えない状況です。Type-Cにならないかな…
やむを得ず電池が必要な電子機器を使用する場合は、電池のサイズ(単三、単一など)を揃えましょう。
単三電池を単一電池に変換するようなアダプターがあります。パワーは落ちますが、電池は単三電池だけ準備すれば良いのでスマートです。
1台で複数役のアイテムを使う
キャンプのカトラリーは「スポーク」がおすすめ
カトラリーはスプーンとフォークが一緒になったスポーク(先割れスプーン)が便利です。
私がキャンプを始めた時は、キャンプ専用にナイフ・スプーン・フォーク・箸を一通り持って行っていましたが、作る料理によっては使わないものもありました。
登山ではスポークのみでやりくりできていたので、キャンプでもスポークを中心に念の為箸を持って行っています。
管理するものが減るので紛失の可能性も減り、散らかりやすいテーブルの上もスマートです。
片付けが苦手な私たちには、洗い物が減るのもメリットです。
トーチ(バーナー)は火おこしにも料理にも
トーチバーナーは、焚き火や炭への着火だけでなく、炙り料理にも使える万能アイテムです。
予備が必要な着火剤は荷物が増えてしまいますが、トーチバーナーがあれば着火剤は不要です。
現地で枯葉や小枝を集め、ファイアスターター(メタルマッチ)で火を起こすのはキャンプ感があって楽しいんですよね。
一方でファミリーキャンプのように、ゆっくりした時間を過ごしたいから手早く確実に火を起こしたいというシチュエーションでは、トーチバーナーが役立ちます。
トーチバーナーは火おこしだけでなく、炙り系の料理にも使えるので、キャンプ料理の幅が広がります。
しめ鯖を炙ってつまみにしたり、カレーにチーズをかけて炙ったり、ひと手間が楽しくなります。
私たちはSOTOのフィールドチャッカーを自宅の料理でも活用しています。
収納コンテナの天板をテーブル化
収納コンテナの天板や蓋がテーブルとして使用できます。
私たちは道具の収納に使用しているコンテナの棚板をDIYし、カメラ用の三脚を組み合わせることでテーブルとなるようにカスタマイズしてみました。
三脚は写真撮影時しか使用しないため無駄な荷物になりがちでしたが、今は机の脚として活躍中です。
傾斜地でも水平を保つことができ重宝しています。
初心者でも簡単にDIYできたので、三脚の活用方法に困っている方は試してみてください。
以下の記事で棚板の作成方法、三脚テーブルのカスタマイズ方法について紹介しています。
大きくて重いアイテムは小さく軽くできないか検討する
大きな机より小さな机を複数が使いやすい
キャンプの必須アイテムの一つであるテーブルですが、ミニマル化を考えたとき大きなもの1つを持って行くよりも、小さなものを複数持って行く方が便利です。
テーブルのサイズを考えるとき、もっとも広いスペースを必要とするのは食事のときです。
食事をベースに考えると、食事以外の時間には机を持て余してしまう可能性があります。
小さい机を複数組み合わせ、サブテーブルに調理道具などを逃がせば、意外と食事にも困らないことに気付きました。
食事以外の時は、焚火の横にサブテーブル、就寝スペースにサイドテーブルなどとシチュエーションに合わせて分散でき、小さくて軽いので移動も容易です。
私たちの場合は、スノーピークのワンアクションテーブル(約85×45cm、なんと5.5kg!)を使用していましたが、夫婦二人のキャンプでは持てあますことが多く、最近は前述のDIY三脚テーブル+SOTO フィールドホッパー+五徳(後述します)の3つを組み合わせることが多くなりました。
グループでキャンプに行く場合は、仲間と同じ机を揃えれば、くっつけることで大きな机としても使えます。
私の周りでは、ユニフレームの焚き火テーブルやSoomloomの折り畳み式テーブルが人気です。
Soomloomのテーブルは軽くて収納もコンパクトですが、展開すると下にも荷物が置けるのでオススメです。
シングルバーナーと五徳でも十分!?
ツーバーナーやカセットコンロの代わりに、分離式のシングルバーナーと別売りの五徳を組み合わせることで、荷物のコンパクト化・軽量化が可能です。
シングルバーナー+五徳としてからは、ツーバーナーやカセットコンロを持って行くことはほとんどなくなりました。
軽量なクッカーを使用する際は直接バーナーに置けるため、五徳はサブテーブルとしても活用できます(1台2役)。
シングルバーナーは火口が小さい製品が多く、カセットコンロなどよりも火力が集中しやすいので、少し慣れが必要かもしれません。
定期的に持ち物を見直す
シーズンアイテムに要注意
道具さえそろえてしまえば、オールシーズン楽しめるのがキャンプ。
実は春・夏・秋のスリーシーズンのキャンプと冬キャンプでは必要な道具が大きく異なります。
キャンプ地によっては夏でも夜は冷えたりといったこともあるため、念のため持って行く道具は必要ですが、明らかに不要なアイテムが含まれていたりします。
私たちの場合は、夏は蚊取り線香や虫よけスプレー、冬はストーブ用の一酸化炭素警報機などが季節限定アイテムでした。
シーズンの変わり目には一度持ち物を見直してみるのがおすすめです。
あると便利だけど、意外になくても困らない物
「なくてもいいけどあると便利」というキャンプ道具は減らせる可能性があります。
私たちはドライネットやトラッシュボックスでした。
料理の下準備をある程度自宅で済ませるため、キャンプ場で出るゴミが少ないので大きなトラッシュボックスは不要でした。
洗い物も極力少なくしているため、ドライネットは使わずに布巾を使ったり、自宅に持ち帰って洗ったりしています。
使うことが当たり前になっているモノほど、必要性を見直せていないことがあるので「これは必要か」「代用できないか」と問いかけてみてください。
まとめ
一つ一つは細かいことですが、複数用途のギアや燃料の統一は、洗い物が減ったり、買い足しが減ったり、準備や片付けの手間を減らす効果が大きいです。
キャンプの目的は人それぞれ。誰しもこだわる部分があると思うので、こだわる部分以外をミニマル化することで、自分の好きなことにより没頭できます。
道具が多くなってきてキャンプが億劫に感じている、コンパクトにキャンプをしたいという方は是非一度見直してみてください。
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