キャンプを始めて約10年となりますが、趣味・趣向の変化で買い替えたり、使わなくなったキャンプ道具がいくつもあります。
一方で、購入してから目移りすることなく使い続けているキャンプ道具があります。
この記事では、私たちが約10年使い続けているキャンプ道具の中から厳選した6つの道具、長く使えるキャンプ道具の選び方について紹介します。
10年間使い続けている厳選キャンプ道具 6選
【タープ】ヒルバーグ「タープ20 UL」
「タープ20 UL」はサイズ4.4m×4.4mのグループキャンプで使用できる大きさのタープです。
重量1.5kg、収納サイズ30×33cmとサイズの割にコンパクトで耐久性に優れています。
タープ10やタープ5といった異なるサイズや、XPという生地が厚いモデルがあります。
購入したきっかけ
好きなブロガーさんが真っ赤なタープ20ULを使用しているのを見て一目ぼれしました。
ポールのサイドに絞り込むようにしてガイロープが付いており、絞り込むことで飛翔体のような独特な見た目となります。
当時のキャンプ場では、タープはコールマン、スノーピークが多く、ヒルバーグを使用している人はほとんどおらず、被らないことも購入の理由の1つでした。
当時はサンド色はULしかなかったので、ULを購入しました。ULは生地が薄いことで影も薄いため、夏は日差しがとても暑いです。キャンプでは収納性よりも耐久性や影の濃さを重視したいので、今購入するのであればXPを購入すると思います。
長く使い続けられた理由:耐久性、片付けの容易さ
使われている「Kelron」という素材は加水分解しにくいと言われており、生地のつなぎ目にシームテープが使われていません。10年使用しても加水分解のようなベタつきは発生しておらず、大雨でも浸水したことはありません。
引き裂き強度にも優れており、ポールが折れるほどの強風でも生地が裂けたことはありません。
金物と比べると寿命が短い幕製品ですが、このタープはこの先も長く使用できそうです。
収納袋がタープの隅に縫い付けられており、押し込むだけで片付けられます。
長年使っても撥水性があり、雨が降った翌日でも生地を揺らすとほとんどの水滴が落ちるため、乾燥が早いです。
【ペグ】スノーピーク「ソリッドステーク」
みんな大好きスノーピークの超定番商品「ソリッドステーク」は鍛造製法で造られたペグです。
どんな地面でも使用でき、地中の岩や石を砕いて埋め込むことができます。
価格は高めですが、「ペグは消耗品」という概念を取り払った商品であり、失くさなければ一生使い続けることができそうです。
購入したきっかけ
始めていったキャンプ場の地面が岩だらけでペグが刺さらず、苦戦した経験から、どんな地面でも確実に刺さるペグを探してソリッドステークを購入しました。
他メーカーの鍛造ペグもありましたが、定番品ということでソリステを選びました。
長く使い続けられた理由:信頼感、耐久性
これまで数えきれないほどキャンプ場に行きましたが、ペグが刺さらなかったことはありません。
また、岩がゴロゴロ埋まった地面に全力で打ち込んでも、曲がったことはなく、耐久性抜群です。
複数のサイズがあり、テンションがかかるところには30cm、あまりテンションがかからない場所は20cmと使い分けられるのが便利です。
【クーラーボックス】YETI「クーラーボックス タンドラ35」
YETIはアメリカ発のクーラーボックスを開発するメーカーです。
「クーラーボックス タンドラ35」は耐衝撃性と耐久性、保冷力に優れたハードクーラーボックスです。
「タンドラ 35」を購入した理由
今では保冷力のあるクーラーボックスが各社から発売されていますが、10年前に保冷力を押し出した製品はそれほど多くありませんでした。
他の製品と比較した際に、圧倒的な保冷力と長く使える耐久性を重視しました。
落ち着いた色味やシンプルなデザインも気に入りました。
長く使い続けられた理由:圧倒的な保冷力、普遍的なデザイン
真夏の平地でも、1泊2日のキャンプでは翌日まで氷が残っています。
氷を追加することなく、余った食材を自宅まで安心して持ち帰れるのが嬉しいです。
10年経っても飽きることのないデザインで、キャンプサイトに馴染んでいます。
【ストーブ】フジカ「フジカ・ハイペット」
「フジカ・ハイペット」はアウトドアで使用できる石油ストーブです。
サイズは31cm×31cm×43cmと比較的小さいストーブです。
匂いや煙が少なく、安全面にも優れています。
私たちは賃貸なので自宅では使えませんが、持家だったら家でも使いたいなと思っています。
「フジカ・ハイペット」を購入した理由
購入当時は、キャンプ用ストーブといえば「フジカ・ハイペット」、アラジン「ブルーフレームヒーター」、「アルパカストーブ」の3択でした。
フジカ・ハイペットは、3つのなかでコンパクトで安全性が高いことが決め手となりました。
特殊な燃料タンクの構造により、倒れても燃料が漏れにくくなっています。
対震自動消火装置によって、地震の揺れを感知して火が消えるようになっています。
長く使い続けられた理由:暖房性能/サイズのバランス、耐久性
私たちの使う4人用ツールームテントでは十分な暖房性能で、暖房性能とサイズのバランスが取れているのが気に入っています。
暖房性能の高い大きなストーブはキャンプに行くフットワークが重くなりそうです。
メンテンナンスは燃焼する芯の長さを調整したことと掃除をしたことくらいで、10年間ノートラブルです。
火器は何かあると大事なので、信頼性のあるメーカー、耐久性のある道具が安心です。
【食器】スノーピーク「テーブルウェア・マグ・シェラカップ」
スノーピークの食器は「SPテーブルウェア ボールL」「チタンシングルマグ」「チタンシェラカップ」の3種類を持っています。
スノーピークの食器を購入した理由
食器類はできるだけメーカーを統一したかったので、スノーピークを選択しました。
セットでも購入できますが、必要な形を必要な数だけ個別で買えるのもポイントでした。
長く使い続けられた理由:変わらないデザイン
購入してから10年経った現在も形や大きさが変わることなく販売されています。
家族が増えて新たに買い足すときも、同じものが購入できるのでありがたいです。
どの製品も10年間、錆びたり割れたり劣化したりすることなく使い続けることができています。
【鍋】SOTO「ステンレスダッチオーブン」
ザ・キャンプ鍋といった見た目のダッチオーブンは焼く・炙る・煮るなどの調理が可能な鍋です。
ダッチオーブンといえば鋳鉄製ですが、SOTOはステンレス製のダッチオーブンを販売しています。
「ステンレスダッチオーブン」を購入した理由
初めてキャンプへ行ったときに友人が使用していたのを見て、キャンプ料理といえば「ダッチオーブン」ということで、ダッチオーブンを探していました。
キャンプだけでなく家でも使いたいと考え、手入れが簡単なステンレス製のダッチオーブンを選びました。当時ステンレス製ダッチオーブンはSOTOしかありませんでした。
長く使い続けられた理由:汎用性、耐久性
ダッチオーブンさえあれば、大抵のキャンプ料理に対応できます。
これまで、カレー、すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、パン、ピザなどいろいろな料理を作りました。
10インチサイズは6人程度まで対応できるので、グループキャンプでも活躍しています。
自宅でも使用しており、ビーフシチューをコトコト煮込むと、普通の鍋より美味しいような気が。
「手入れが簡単」と書いていますが、10年使ってきてよく見てみると小さなサビが発生していました。メンテナンスをして今後も使い続けて行きたいです。
長く使えるキャンプ道具の選び方
徹底的に競合製品と比較して、妥協せずに一番良いと思った商品を選ぶように心がけています。
値段が安いことを理由に購入した道具や、流行っているからと購入した道具は、使わなくなってしまったものが多いです。
今回紹介したキャンプ道具には、以下のことが共通しています。
- 耐久性がある
- 定番商品や普遍的なデザイン
- 手間がかからない
耐久性はもちろん、普遍的なデザインの道具を選ぶことで、飽きることなく使い続けられます。
定番商品は後から数を増やしたいときでも、形がそのままであることが多いので、まるごと買い替えなくて済みます。
手間がかかる道具は愛着が沸きますが、手間がかかりすぎると使わなくなってしまいます。手間をかけたい道具と、メンテナンスフリーな道具のバランスが重要だと考えます。
まとめ
キャンプを始めてから10年間、使い続けている6つのキャンプ道具を紹介しました。
紹介したキャンプ道具は他の商品へ買い替えようと思ったことがありません。
廃盤になった商品はなく、どれも普遍的で長く使える質の良いモノです。
これからまた10年後も壊れるまで同じ製品を使い続けていることでしょう。
最近のアウトドアブームで多くのメーカーから多くの製品が発売されています。
「耐久性」「品質」「デザイン」などをよく比較し、長く使える道具を選んでいきたいですね。
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