GEAR AID「シームグリップ+WP」でアークテリクス ゴアテックスのシームテープを修理してみた

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お気に入りのアークテリクスのゴアテックスジャケット(ベータARジャケット)。

洗濯を繰り返していくうちに、内側のシームテープが剥がれてきていました。

修理に出すことも考えましたが、思い切って「シームグリップ+WP」という接着剤で再接着してみることにしました。

「シームグリップ+WP」でのシームテープの再接着方法や保管のコツを紹介します。

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どうして「シームグリップ+WP」を選んだのか

シープテープの修理方法には、シームテープを張り替える方法と再接着する方法があります。

今回はシームテープが完全に剥がれていないことから、「シームグリップ+WP」で接着する方法を選びました。

ギアエイドからは、他に「シームグリップ+SIL」といった製品もありますが、SILはその名の通りシルナイロン素材の接着用です。レビューを見ると使えなくはないようですが、WPと比べると接着力が弱そうです。

シームテープを張り替える場合、シームテープはAmazonでも購入できますが、レビューの多い製品でも、経年劣化でボロボロになったといったという記載もあるので、製品選択が難しいと感じました。

張替えの場合は、以下のシームテープが良さそうでした。

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アークテリクスには補償あり

アークテリクスの正規品にはBIRD AIDとよばれる修理補償プログラムがあります。

まずは、アークテリクスのサポートに問い合わせることをオススメします。

今回のようにDIYで修理した場合、今後メーカーで修理を受け付けできなくなる場合も考えられます。

私のジャケットは一度BIRD AIDで新品と交換していただいたもので10年近く使っていることから、山着として街着として着潰そうと思ったので、今回DIYで修理を試みています。

用意したもの

シームグリップ+WP付属の刷毛を使用しました
シームグリップに小さな穴があけられればなんでもよい
ウェットティッシュ(写真外)脱脂もかねてアルコール入りを使用しました
マスキングテープ丁寧に作業する場合だけ必要
私の3レイヤーゴアテックスの裏地には張り付きませんでした
ハサミマスキングテープカット用
マスキングしないなら不要です
適当な容器(豆腐が入っていた)シームグリップを一時的に出しておくために便利でした
ニトリル手袋手につくと落ちないので必須
仮止め用の養生テープ(写真外)接着力が強すぎなければ何でもよいと思います

ニトリル手袋は本当にあってよかったです。

使用後の刷毛を洗うときに、もう大丈夫だろうと素手で洗っていましたが、一度つくと本当に落ちませんでした。

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ゴアテックスジャケットのシームテープの修理方法

※シームグリップの塗布中は、余裕がなく写真がありません(すみません)。

洗濯と接着部分のお掃除

汚れを落とす目的で、中性洗剤で全体を洗濯しています。

陰干しで乾かした後、接着部分に残っている糊や埃を掃除しておきます。

脱脂もかねてアルコールを含むウェットティッシュでコシコシとふき取りました。

糊はキッチンペーパーなどを当てながらアイロンなどで熱を加えることで綺麗に取れるようですが、温度加減が難しそうで生地自体を傷めそうだったので、今回はやめました。

付属の刷毛で塗っていく

シームグリップに針で穴をあけて、容器に適量を絞り出します。

穴をあけるのは何でもよいと思いますが、1回で使い切らない場合は乾燥による固着を防ぐため、小さい穴をあけられるものが良いと思います。

付属の刷毛を使って、シームテープの裏側と本体の接地面の両面に塗布していきます。

当初はシームテープを張らない場所をマスキングテープでマスキングしてから、塗布することを考えていましたが、裏地の素材によるのかマスキングテープがうまく張り付かないので、いきなり塗布しています。

シームグリップはある程度の粘度がありますが、巻き癖がついているシームテープの端はめくりあがってきます。

容器に出してからしばらく放置してから塗布すると、粘度が上がり接着力が強くなるので、剥がれにくくなります。

もしくは塗布後にしばらく放置してから圧着するといいみたいです(説明書には15分置いて貼り合わせると記載されています)。

圧着しつつ、はみ出した溶剤をふき取る

縫い目の防水が目的なので、溶剤は大目に塗布しています。

圧着して、はみ出した溶剤をウェットティッシュでふき取りながら押さえていきます。

浮き上がる→押さえつけるを繰り返していくと、乾燥するにつれて浮き上がらなくなっていきます。

シームテープの中心に空気が残ることがあるので、中心から押し出すように押さえていくのがポイントです。

養生テープで仮止めして、さらに圧着

養生テープで仮止め
テープの上に圧力がかかるようにタオルを丸めておいた
タオルの上からテントで圧着

完全乾燥には8~12時間かかると記載があります。

ずっと手で押さえつけておくわけにはいかないので、養生テープで仮止めし、上から重量物で圧着しておきました。

乾燥後に仮止めを剥がすとき、接着力が強すぎるとシームテープが一緒に剝がれてしまいそうだったので、養生テープくらいがちょうどよいと思います。

シームテープ修理後の状態

修理前の状態
修理後の状態

かなり頑丈に接着されていて、爪でカリカリっとしてみても剝がれる気配はありません。

柔軟性もあり、修理箇所以外と比較しても、ほとんど差を感じません。

テカテカした部分や中央の色が濃くなっている部分にシームグリップが残ってしまった

拭ききれなかったシームグリップが付着した部分は、手で触ると若干のベタツキを感じますが、着用時には全く気になりませんでした。

気になる方はしっかりふき取るか、最初にマスキングしたほうが良いと思います。

今後洗濯を繰り返してどうなるか状態を見てみたいと思います。

使用後の保管方法に注意が必要らしい

ちょうどよく見つけた除湿剤も一緒に入れておきました

ジャケットの部分的なシームテープの修理であれば、全体の20%程度も使用しませんでした。

ギアエイドは湿気硬化型で一度開封してしまうと、どんどん硬化していきます。

保管については、代理店のサイトには以下のように記載されています。

  1. 中身をチューブの口元まで押し上げ、中の空気をできるだけ抜きます。
  2. ネジ部分を拭いて清潔にし、キャップが固着するのを防ぎます。
  3. アルミホイルを小さく切って開口部にかぶせ、キャップをしっかり締めます。
  4. ジッパー付き袋に入れ、冷凍庫で保管します

使用時は、ぬるま湯で1分ほど温めるとスムーズに使えます。

引用:接着剤の保管方法とチューブの硬化防止について – 株式会社 スター商事

1週間後に試しに開封してみましたが、硬化していませんでした。あくまで硬化を遅らせるだけなので、早めに使い切ったほうがよさそうです。

一晩乾燥した後の刷毛(再利用できそう)

再利用が難しいとレビューに記載されていた刷毛は、ウェットティッシュでふき取った後、お湯でもみ洗いし、毛先を広げた状態で乾かしておきました。

翌日確認したところ、新品状態よりは硬いですが再利用できそうでした。

まとめ

ゴアテックスジャケットのシームテープを再接着する方法で修理してみました。

何度も浮き上がってくるシームテープを押さえている間は、失敗したかな~と思いましたが、乾燥後はしっかりと接着されていて、安心しました。

効果は半永久的と記載がありますが、今後の経過について観察していきたいと思います。

今回の修理にあたって調べていくと、改めてアークテリクス製品の品質へのこだわり等も知ることができ、愛着がわきました。今後も大事に使っていきたいと思います。

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参考サイト

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