【どこでも安心】ヒルバーグ「アラック2」をキャンプで使用するメリット・デメリット

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キャンプギアレビュー

HILLEBERG(ヒルバーグ)は、ほとんどのテントが厳しい極地探検や登山向けのテントですが、山のテン場よりもオートキャンプ場で見かけることが多いです。

私たちも含めて、キャンプ用としてヒルバーグのテントが欲しい理由の大半は「所有欲」だと思いますが、所有欲以外に普通のキャンプ用テントにはない「どこにでも持っていける、簡単に設営できる、長く使える」という良さもあります。

この記事では、ヒルバーグ「アラック2」をキャンプで使用してわかったメリットとデメリットを紹介します。

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アラック2 キャンプ使用でのメリット

夏も冬もオールシーズン使える

山岳テントなので、「夏のキャンプで使うには暑いんじゃないの」と心配になりますが、大きな換気窓がついているので、夏でも想像していたよりは快適に使えます。

どうしようもないくらい暑いときは、アウターテントの大きな出入口を全開にすることで、比較的風が通ります。

もちろん普通のキャンプ用のテントは側面全面がメッシュだったり空間自体が広かったりするので、アラックよりはるかに快適です。

冬は、コンパクトな室内から熱が逃げにくいので意外とぬくぬく快適です。

アラックはフライシートが地面までしっかりと付いて隙間がないので、冷気が入り込むことが少ないです。

キャンプ用のテントにはスカートが付いているものがありますが、スカートは風が強いとバタついて仕事をしないときがあります。地面までフライシートのあるアラックの方が快適かもしれません。

どんなところでも安心して使える

ヒルバーグのテントは、サイズ・重量・耐久性のバランスがよいため、どんなところにも安心して持って行くことができます。

例えば、あまり情報がないキャンプ場にいくとき、「サイトが狭いのか」「地面が固いのか」「風が強いのか」といった心配をしますが、アラックはどんな場所に持って行っても設営でき、快適に眠れる安心感・信頼感があります。

日本のキャンプ場は調べれば大体の情報が分かりますが、海外でキャンプするときはアラックを持って行けば安心です。

オーストラリアの砂漠、アイスランドの原野、ノルウェーのフィヨルド、カナダの山脈など様々な場所で使用してきましたが、設営できない場所はありませんでした。一度設営してしまえば、そこはホテルです。

コンパクトなテントは他にもありますが、耐久性・居住性を兼ね備えたテントは意外とありません。

設営撤収が簡単すぎる

ヒルバーグのテントはレーベルという形でテントの性格ごとに分類されています。

アラック2はレッドレーベルに属しており、「強風や吹き荒れる雪の中でも、暗闇の中でも、1人でも、厚手のグローブをしていても、容易にテントを張ることができる」ように設計されています。

キャンプ場では、山のテン場ほど設営・撤収のスピードを意識しませんが、風が強い環境だと大型のテントの設営・撤収は時間もかかり、大袈裟に言えば怪我のリスクもあります。

アラック2は私たちのような素人でも、5分もあれば簡単に設営できます。急げば3分でも設営できます。3本のポールを底部のスリーブに通し、上部のクリップをはめて、天井を被せてあげるだけでほぼ完了です。ペグを打って、必要に応じてガイロープを張れば、どこでも快適に過ごせます。

撤収も設営の逆順なので、爆速です。ヒルバーグのテントの収納ケースは大きめに作られており余裕があるので、購入時と同じように畳まないと入らないということはありません。

ヒルバーグのテントの設営・撤収の楽さを知ってしまうと、他のテントを立てる気持ちがなくなってしまいます。

経年劣化(加水分解)に強いため長く使える

突発的にポールが折れるといった事故を除けば、加水分解がテントの寿命を決めます。

購入して約10年、キャンプや登山で使い倒していますが、加水分解は発生していません。

ヒルバーグのテントに使われるKerlon(ケルロン)という生地は両面シリコンコーティングされているため、加水分解しにくいことが特徴です。

アウターテントは生地を織り込んで縫製されておりシームテープが使われていないため、加水分解の心配がありません(フロアの一部はシームテープ有)。

アラック2とほぼ同時期に購入したツールームテントはすでに生地が加水分解をはじめていて、シームテープが剥がれかけている箇所があります。

購入時の価格は高いですが、買い替えることなく何年、何十年も使用できると考えれば、高くないのかもしれません。

所有欲を満たしてくれる

私たちがアラック2を購入した理由の半分は「所有欲を満たしてくれる」ことです。笑

極地探検でも使用されるヒルバーグのテントは、オートキャンプ場ではオーバースペックですが、このオーバースペックが所有欲を満たしてくれます。

素人目ですが、遠くからみても独特のオーラがあり、細部をみても非常によく作りこまれています。

クリップを保持する生地はトラックの帆のような生地で、テント本体との接地部分もかなり長い
ポールはスリーブに差す
ガイラインは各ポール2本ありポールに巻き付けて張る
雨水が出入口に落ちないようスロープがある

ここでは書ききれないので、詳細は公式サイト「テントへのこだわり」を読んでみてください。

同じサイズのテントが3つくらい買える値段ですが、所有欲を満たしてくれるという点では全く後悔していません。

アラック2 キャンプ使用でのデメリット

まあまあ結露する

アウターテントが地面ギリギリまで覆っているため、空気が循環しにくく季節問わず結露します。

アウターテント上部のベンチレーションを開ける、左右の出入口を少し開けてテント下方から外気を取り込むなど、換気を促す工夫で多少軽減できます。

撤収の際は、日陰になっている部分やフロアは乾きにくいですが、片手で日のあたる場所に移動でき、コシのある3本のポールにより、ひっくり返しても形を保ってくれるため、効率よく乾燥させることができます。

濡れたまま自宅へ持ち帰っても、自宅のベランダやお風呂場の小さなスペースで干すことができます。

カンガルースタイルは不向き

アラックは両サイドに広い前室がある六角形のテントで設営面積が広いです。

冬のキャンプでは、大型シェルターの中に寝室として山岳テントを設営するカンガルースタイルが人気ですが、アラック2は設営面積が大きいため、カンガルースタイルのインナーテントとしての使用には不向きです。

インナーテントのみの状態でも設営できますが、ポールを3本使用するため、設営面積はアウターテントを設営する場合と同じです。

インナーテントだけで設営するためには、オプションのポールホルダーが必要となります。

高価なので心配になる

ヒルバーグのテントは人気なので、お風呂などでサイトを離れる際には盗難が心配になります。

風が強いときに近くで焚き火をされると、火の粉が飛んでこないか冷や冷やすることがあります。狭い区画サイトでは気を遣います。

高価と考えている時点で、身の丈に合っていないのかもしれません。笑

まとめ

オートキャンプ場では正直オーバースペックなヒルバーグのテント「アラック2」を紹介しました。

オーバースペックから生まれる、どこでも設営できる安心感、快適に眠れる信頼感はキャンプでもメリットです。

一番のネックとなる価格も、他のテントと異なり加水分解に強く長く使えることを考えると、納得できます。

アラック2は、所有欲を満たしてくれるだけでなく、価格などのデメリットを上回る安心感・信頼感を与えてくれます。

キャンプでアラック2を使おうと思っている方の参考になれば幸いです。

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