赤ちゃんが生まれ、だんだんと育児が手についてくると、山にも行きたいですよね。
山でたまに見かけるのはベビーキャリアですが、ほとんどのメーカーのベビーキャリアは生後9か月頃から使用可能となっていて、ベビーキャリアに乗れないうちは抱っこ紐で連れて行くしかありません。
この記事では、抱っこ紐で登山はできるのか、実際に生後2か月~8か月まで抱っこ紐で登山をして分かった気を付けるポイントを紹介します。
抱っこ紐で登山は可能?
結論から言うと、抱っこ紐での登山は可能です。
ただし、抱っこ紐は日常使用を目的として作られています。
登山用のベビーキャリアと違い、衝撃から赤ちゃんを守る機能や、蒸れへの対策、長時間抱っこした時の身体の負担軽減はそれほど考慮されていません。
これらの抱っこ紐の特徴を理解した上で、山の難易度や歩行時間など、しっかりと準備する必要があります。
抱っこ紐で登山するときに気を付けること
実際に抱っこ紐で登山をしてみて、注意すべきだと感じたことを紹介します。
余裕を持って歩ける山を選ぶ
転倒は絶対避けたいので、余裕を持って歩ける山やルートを選ぶことが重要です。
赤ちゃんを抱っこしていると足を大きく上げるのが難しいため、大きな段差が何か所もあるような場合はかなり歩きにくいです。
他にも、ゴロゴロした石・岩が多い登山道は躓きやすいため、できるだけ整備された登山道がある山を選びましょう。
また、足元が見えにくくなります。
なんとか登れたとしても、下れなくなる可能性があります。登りの段階で無理せず、適切なタイミングで引き返しましょう。
抱っこ紐の連続使用時間を守る
多くの抱っこ紐メーカーでは、連続使用は2時間以内を推奨しています。
長時間の同一体位は圧迫や無理な姿勢により、赤ちゃんへの負担が考えられます。
特に股関節から太ももにかけて圧迫されやすく、抱っこ紐の跡が残ることがあります。
ベビーキャリアに乗れる前となると、腰が座る前の赤ちゃんも多いでしょう。
長時間の縦抱きは、赤ちゃんの骨格に無理をさせてしまうかもしれません。
コースタイムを考え、適宜休憩を十分にとり、赤ちゃんが自由に身体を動かせる時間を作るようにしましょう。
暑い日を避ける
抱っこ紐は、赤ちゃんと密着するお腹(おんぶなら背中)がめちゃくちゃ暑いです。
おんぶしている自分がかなり暑いので、体温の高い赤ちゃんはもっと暑さを感じていると考えられます。
長時間の密着による汗疹などのスキントラブルや熱中症、脱水に注意が必要です。
うちわやハンディー扇風機で風を送る、こまめな休憩と水分補給を行うなど対策が必要です。
子どもが楽しめる工夫をする
対面抱っこやおんぶでは、赤ちゃんは意外と周囲の景色が視界に入りにくいです。
生後5~6か月頃にもなると、子どもは周囲をきょろきょろ見回して、様々なものに興味を示すようになってきます。
せっかく山に来ているのだから、子どもにも景色を見せてあげたいと思いますよね。
抱っこ紐の中からでは十分に外が見えないため、こまめな休憩で抱っこ紐から出して触れ合う時間が持てると良いでしょう。
実際に抱っこ紐で登山をしてみた感想
私は生後2か月~8か月までの間、抱っこ紐で我が子と登山を楽しんでいました。
登っていた山は低山が中心です。
生後4ヵ月頃から、おんぶで登るようになると歩くのが楽になりましたが、「やはり抱っこ紐は登山向きではない!」と思います。
小さい赤ちゃんを連れての登山は夫婦だけのときと違って、登る山や季節など限定され、時間通りに進まないこともありました。
しかし、自然の中で様々なものに興味津々な我が子の姿を見れたり、すれ違う登山者から声をかけてもらうなど、普段の生活で体験できない時間を過ごすことができました。
また、適度に運動したことが自分の心身の健康にもつながっていたと感じます。
私が使用していた抱っこ紐は以下の記事で紹介しています。有名どころの抱っこ紐と比較して安価ですが、登山でもしっかり使えてお気に入りです。
まとめ
抱っこ紐で登山できるのか、登山する場合のポイント、実際に登山をした感想について紹介しました。
抱っこ紐でも登山はできますが、日常使用を目的とした製品であることを理解する必要があります。
赤ちゃんを連れての登山は少なからずリスクがありますが、赤ちゃんにとっても親にとってもリフレッシュするいい機会になります。
十分に準備・計画したうえで、赤ちゃんとの山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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