登山用のマットは、サーマレストのクローズドセルマット(フォームマット)「Zライトソル」と「リッジレスト ソーライト」を使っています。
“ウルトラライト”なスタイルが気になり、マットの軽量化を考えました。
軽いマットといえばエアマットですが、エア漏れに注意が必要なことや値段が高いことからハードルが高いです。調べているとクローズドセルマットを切ることで軽量化している方がいたため、「Zライトソル」と「リッジレストソーライト」を切ってみることにしました。
この記事では、「Zライトソル」と「リッジレストソーライト」を切る前後のサイズ感や寝心地、切るときの注意点を紹介します。
サーマレスト「Zライトソル」を切る
切る前のサイズ感について
ZライトソルのSサイズを使っています。
カット前は、長さ130cm、幅51cm、重さ295g(カタログ上は290g)です。
私(身長168cm)の場合、肩からふくらはぎの下までマットでカバーできます。
折り畳んだときの厚みは10cmで、ザックに横付けすると少し出っ張りを感じます。
切った後のサイズ感について
Zライトソルの1ブロックは13cmです。2ブロック切って104cmにしました。
重さは235gで、カット前の295gから60gの軽量になりました。
寝ると肩から太ももまでをカバーできるサイズになりました。足元に40Lのザックを置くとちょうど足までの長さです。
寝心地だけ考慮するのであれば、あと1ブロック切れそうでしたが、今回は辞めておきました。カリカリに軽量化するときがきたら切ろうと思います。
横幅はこれ以上切ると、快適さを損ねてしまいそうだったので切っていません。
折り畳んだときの厚みは7.5cmになりました。たった2.5cm削減されただけですが、ザックに横付けしたときの出っ張りを感じにくくなりました。
マットの切れ端は座布団として活躍
Zライトソルはマットの切り取った部分はさらに縦半分に切り、26cm×26cmの座布団として使っています。
半分に折り畳むことができるので、ザックの外ポケットに入ります。フレームレスのザックの背面に入れるにもちょうど良い大きさです。
冷たい岩や濡れている地面、砂や石などの凹凸がある場所など、どこでも座れるようになって気に入っています。
サーマレストの純正座布団(Zシート)より小さく、軽量なのでカットする場合は座布団を作るのもおすすめです。
サーマレスト「リッジレストソーライト」を切る
切る前のサイズ感について
使用しているリッジレストソーライトはSサイズです。
カット前は、長さ122cm、幅51cm、重さ260gです。
長さ122cmなので、Zライトソルより8cm短く、身長168cmの私では肩からふくらはぎの真ん中までの長さです。
切った後のサイズ感について
リッジレストソーライトを22cmカットし、長さは100cmにしました。
重さは203gになり、カット前の260gから57g軽くなりました。
長さは青い線のように2cm間隔で凸凹があるため、細かく調整しやすいです。切り詰めると、どんどん切ってしまいそうなので注意が必要です。
リッジレストは斜め方向に線が入っていて、足側は幅51cmがなくても良いと考えたので、足側のみ斜め方向にカットしてみました。
マット切断後に感じたこと
切った後の寝心地は変化なし
寝心地の変化はほとんど感じませんでした。
お尻から太ももをカバーしていたマットがザックに変わりますが、シュラフとシュラフカバーを使うので、ザックがゴワゴワする感じも気になりませんでした。
夏場は全く気になりませんが、寒い時期は寝ている間にマットとザックの間に隙間ができてしまうと冷気を感じることもあるので注意してください。
今回リッジレストは横幅方向もカットしましたが、寝返りを良く打つ人は横幅方向のカットには慎重になったほうがいいです。私はテントで寝るうちに、その場で寝返りが打てるようになったので、寝心地に変化は感じませんでした。
軽量化よりもコンパクト化に有効
「Zライトソル」と「リッジレストソーライト」を切断して約60g軽量となりまりましたが、微々たるものです。どちらかというとコンパクト化に有効だと感じました。
マットをザックの横に外付けするときは、出っ張りを感じにくくなりました。
岩稜帯などでザックに外付けしたくないときには、内部にマットを入れられるようになりました。
マットを切るときはサイズに注意
一度マットを切ってしまうと後戻りできないため、サイズにだけ注意してください。
一般的にマットの長さは、最低でも身体の接地面が大きい肩からお尻まで必要と言われていますが、快適なマットの長さは人それぞれです。短いマットでは眠れない人、軽さより睡眠重視な人、たくさん寝返りを打つ人など睡眠スタイルは様々です。
マットを切断する前にマットを上にずらして、自分の下半身のどこまでマットがあれば快適に眠れるか確認してみるとよいです。可能なら自宅の床よりも、キャンプ場など屋外の方が地面のゴツゴツ感や冷えを感じられるのでオススメです。
まとめ
登山用マット軽量化のために、サーマレストのクローズドセルマットである「Zライトソル」と「リッジレストソーライト」を切ってみました。
わずかな軽量化のためにマットを切って寝心地に影響がするのが不安でしたが、結果的に寝心地は大きく変わりませんでした。
マットの切断によって、軽量化だけでなくコンパクト化においてもメリットを感じました。
「Zライトソル」の切れ端は座布団として利用できるので、日帰り登山で切断前より活用の幅が広がっています。
マットの切断を考えている方は、一度切ってしまうと後戻りできないので、慎重にどうぞ。
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