妊婦は冬キャンプに行ってもいいのでしょうか。
冬キャンプの寒い環境は、身体が冷えやすく妊婦にはハードルが高く感じられます。
この記事では、妊娠中に冬キャンプに行けるのか、実際に私が妊娠中に行ってわかった冬のキャンプで気を付けることについて紹介します。
妊婦は冬キャンプに行けるの?
体調が良く、妊娠経過が順調であることが前提ですが、妊娠中でも冬キャンプに行くことができました。
つわりがある時期や臨月のキャンプはおすすめできません。それ以外の時期でも体調が優れないときは無理せず、直前でも中止することを念頭に計画してください。
設営撤収の大変さや寒さが心配な場合は、コテージの利用という選択もあります。
もちろん冬以外のシーズンとは環境が大きく異なるので、妊娠中に冬キャンプに行く場合は次に紹介することに気を付けてみてください。
妊婦が冬キャンプで気を付けること
身体が冷えないよう対策する
冬のキャンプでは、寒さ対策が最も重要です。
冷えることで血行が悪くなり、子宮への血流が減ってしまいます。
お腹の張りの原因になったり、赤ちゃんへの栄養や酸素が減ってしまったりする可能性があります。
暖房器具を使ってテント内を温かく保ちましょう。
日中、座っているときなどはブランケットを使用する、夜間と早朝の暖房器具が使えない時間はフリースなど暖かい服を着込むなど、身体を冷やさないようにする必要があります。
また、首や足の冷えは全身の冷えに繋がりやすいため、ネックウォーマーやテントシューズは優秀なアイテムです。直接お腹を冷えから守る腹巻も使用したいですね。
私は寝るときに寝袋の足元に湯たんぽを入れ、腰にはホッカイロを貼って寝ていました。お腹の冷えはもちろんですが、末梢を温めて血流を良くすることが重要です。
凍結による転倒に注意する
冬は積雪や凍結があるキャンプ場もあるため、いつも以上に転倒に注意が必要です。
特に妊娠中期~後期になってくるとお腹が大きくなって足元が見えにくかったり、バランスが取りづらかったりします。体重が増えているため、非妊娠時と比べて咄嗟の受け身をとる行動が遅くなりがちです。
妊娠中の基本ですが、歩きやすい靴を履くようにしましょう。
サイトを選ぶときはトイレや炊事場などが近いところをおすすめします。
夜間のトイレなどに行く際は、こけたときに両手が付けるように、ヘッドランプのように手持ちではないライトを使うようにしてください。
テント内を動きやすいレイアウトにする
お腹が大きくなってくると足元が見えにくくなります。また、大きくなった自分の身体の感覚を把握できていない場合があります。
冬はテント内でストーブなどの暖房器具を使用することが多く、ストーブに服や体が触れてしまったら火傷などのリスクがあります。
テント内でストーブの横を何度も横切るのは怖いです。
私たちはテント内の出入口をいつもと違う位置にして、妊婦の私が出入りしやすいようにしていました。
動線が安全になるようテント内は整理整頓し、動きやすいレイアウトにしておくことをおすすめします。
風邪予防をする
冬はインフルエンザを始め、風邪が流行る季節です。
妊娠中は抵抗力が弱くなっている上に、体調を崩しても安易に薬を飲むことができません。
キャンプ場ではあまり人が密集するようなことはありませんが、キャンプへの行き帰りにSAやスーパーに寄る場合があるかもしれません。
マスクの着用や人混みに行った後は手洗い・うがいを行ってなるべく風邪をひかないよう対策が重要です。
キャンプ中は冷たい水道で毎回手を洗うのは大変なので、アルコールを含むウェットティッシュを持って行き、食事の前には手を拭いて清潔にすると良いです。
こまめな水分補給をする
意識して水分をとるようにしましょう。
冬は乾燥によって身体の水分が失われやすく、喉の渇きを感じにくいため、脱水になりやすいです。
ペットボトルや水筒など、すぐに水分がとれるように手元に置いておくのが良いです。
私は登山で使用しているボトルを持って行き、クッカーで沸かしたお湯を入れて少しずつ飲んでいました。飲んだ量がわかりやすく、お湯で身体も暖められるのでおすすめです。
適度な運動をする
キャンプ場では適度に身体を動かすと良いです。
冬は寒いためテント内にこもりがちになってしまいますが、テント内でずっと座っていると血流が滞ってしまいます。特に椅子に座っている場合、足がむくんでしまうことがあります。
血行が悪いと血栓ができたり、子宮への血流が減ってしまったりするリスクがあります。
時々散歩をしたり立ち上がってストレッチやマッサージをするなど身体を動かすようにしましょう。身体が温まり血流が良くなる以外に気分転換にもなります。
まとめ
妊婦でも冬キャンプを楽しむことができますが、「身体の冷え」に注意しましょう。
暖かい服を着る、足や首元を暖めるなど十分すぎるほどの防寒を行ってください。
怪我や風邪など病院への受診が必要になるトラブルも避けたいですね。
妊娠中のキャンプは妊娠経過が順調であること、体調が落ち着いていることが前提です。
無理せず、パートナーの理解を得て楽しんでください。
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